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お知らせ・クリニックブログ

歯痛の原因て? 2根尖性歯周炎

17.03.13


渋谷駅徒歩1分の歯医者さん。ウエストデンタルは安心、安全、納得の歯科です。

噛んだら痛い、歯が痛いといった原因の中で混戦性歯周炎というのがあります。

根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)とは歯の根の先を中心とした、歯の周りの組織の炎症です。歯根膜まで炎症が広がれば歯根膜炎(しこんまくえん)、歯槽骨(しそうこつ)まで炎症が広がれば根尖病巣(こんせんびょうそう)や歯根嚢胞(しこんのうほう)と呼ばれるようになります。原因は歯の根の中の細菌で歯の根の中は自然に汚れが排出されないために、歯医者で根管治療(こんかんちりょう)を行う必要があります。歯の根の根管は複雑で根管治療はとても難しい治療です。根管治療で治らなければ歯根端切除術(しこんたんせつじょじゅつ)や抜歯が必要になります。

では症状とそれに伴う検査と診断です。

原因となる歯を叩くと痛みがあります(打診痛)。歯は浮いた感じがして、軽度の動揺(グラグラすること)や持続性の鈍痛があります。
歯ぐきがはれ、さらに進むと痛みを伴って唇や頬まではれてきて、歯ぐきにうみがたまるようになります。

検査としては歯を叩いてみます。原因と思われる歯をX線写真で調べたり、血液検査(白血球数など)で炎症の程度を調べます。

歯をたたけば、痛みがあります。これにより原因となる歯を特定できます。また、レントゲンで写すと、歯根嚢胞ができていればはっきりと嚢胞がレントゲンにうつりこんできますので、診断できます。また、血液検査では、炎症が強い場合などは白血球数が増えたりCタンパクが上昇するなどの炎症の所見が血液像に現れます。

治療法ですが、 歯の根の治療をして、腐敗産物の排出路を作ります。さらに抗菌薬を投与します。

この治療がうまくいくと揺れていた歯がまったく揺れなくなり堅いものを噛んでも痛くなくなります。

もちろん治療がうまくいったとしても、痛みが消えないこともあります。その場合は抜歯をしないと治らない場合もあります。

こういったことを知っている歯医者さんは、できるだけ歯の神経を残すように治療していきます。なぜなら、こういった根尖性歯周炎は神経が死んでしまった歯もしくは神経を取ってしまった歯に起こるからです。できるだけ神経の治療をせずに治す方法をたくさん選択肢として持っているほうがよいといえます。