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歯周病(歯槽膿漏)が心臓病や心筋梗塞の重要なリスクファクターであることについては、すでに疫学的データがいくつも発表されている。心臓血管および脳血管障害は多因子によって疾患を発症するものであるが、多因子間の統計解析結果から、歯周病がこれらの疾患の発症頻度に有意に関係していることが明らかになりつつある。とくに、DeStefanoらの研究では14年間に9,760名を調査したが、歯周病に罹患したグループは、そうでないグループよりも25%も心臓病のリスクが高いことを明らかにしている。また、Beckらは1147名の男性について調査した結果、骨吸収のスコアが高いグループでは、そうでないグループよりも50%も心臓病に罹患するリスクが高くなったという。また、項目によっては歯周病でないグループよりも3倍近いハイリスクの値を示したという。一方、このようなことが起こるのは、バイオフィルムやポケットを介して引き起こされる菌血症が、いわゆるアテローム動脈硬化や血管閉塞の発生に何がしかのかかわりをもっているからというのが、現在考えられている理由である。
つまり、歯周病原性細菌などによって引き起こされる炎症が、心臓の血管壁を損傷するひとつの要因になってるのではないかと推測されている。
ここでの歯周病原性細菌は、いわゆる菌血症の場合の経路を経て心臓内血管に運ばれるものと理解されている。また、ここでの細菌や他の起炎要素に対する患者自身の応答は、遺伝環境が複雑にからみあっているものと考えられる。心臓疾患は、いまや先進国の死亡率の上位に位置する疾患である。
したがって、歯科医師が担当する歯周病の予防と治療は、この人類が直面している疾患に対して何ができるかをまず考えなくてはいけない。
米国では一般の情報誌が「F1oss or Die」という見出しをつけて紹介している状況にある。 |
| --Dr.Newman |
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