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お知らせ・クリニックブログ

ips移植手術

14.09.13


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本当に大きな一歩です。研究段階のものが臨床に降りてくるというのは、歴史に残る第一歩。これが、臨床に使えるとわかれば一気に再生療法が主流になります。だって悪い臓器を直す必要がない。自分の体から細胞をとってきて、その臓器を作って移植すれば正常な状態にもどる。さらに言えば、この方法なら永遠の命すら手に入れる可能性だってあります。まさに神の領域に踏み込む可能性があるだけに、今後の倫理問題にも関わってくる可能性があります。

また、ips細胞でできた組織は癌化しやすいと言われています。それだけに本当の臨床応用ができるのは、その追跡調査が出来てからになるはず。ただ、ここにビックビジネスの可能性を秘めているだけに、待つ人はいないだろうな。

これでインプラントなんてやる必要がなくなり、歯がダメになったら、ipsで歯を作って移植するだけになるかもしれません。すでに歯の移植は、口腔外科の専門医であればまず問題なく行える技術。それだけに我々口腔外科専門医はただいな興味をもってこの報道を見ていました。

さてこれからの医療はどうなっていくでしょう。

iPS細胞(人工多能性幹細胞)から作った細胞が12日、世界で初めて患者に移植された。2006年に京都大iPS細胞研究所長の山中伸弥教授がマウスでの開発成功を発表してから8年。今回の臨床研究対象の加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)の患者だけでなく、パーキンソン病など難病の患者からも歓迎や期待の声が上がった。
「画期的な治療法が実現し、私のような人が一人でも少なくなれば」。滲出(しんしゅつ)型の加齢黄斑変性を患う東京都葛飾区柴又、自営業、吉川(よしかわ)優子さん(64)は、iPS細胞による臨床研究の成功に期待する。右目の視界が暗く、物がゆがんで見える--。長年、症状に悩まされているためだ。
19年前、異変に気付いた。台所でジャガイモの皮をむいていると、急に手元が暗く、見えにくくなった。「もう年だし、老眼かな」。軽い気持ちで病院を受診したが、検査の結果、2カ所目の病院で右目の加齢黄斑変性と診断された。
夫が経営する会社で経理を担当していたが、症状が進み、パソコンで給与明細表が見られなくなった。「画面を見つめても、ゆがんでぐちゃぐちゃに見えてしまって」。今は症状に慣れ、日常生活に大きな支障はない。だが、危険を避けるため夜の外出や自転車の運転は控えている。
出血があるため、月1回の診察は欠かせない。悪化すると、網膜に異常な血管ができるのを抑える治療薬を投与する。眼球に直接注射するため、いつも抵抗を感じている。
今一番不安なのが、もう一方の左目も黄斑変性になることだ。両目とも黄斑変性になった知人がいるからだ。「両目が見えなくなることを考えると怖い。なるべく早く、新しい治療法を実用化してほしい」。吉川さんは切実に願っている。
別の難病の患者からも期待の声が上がる。
脳の神経細胞が減って手足の震えや筋肉のこわ張りなどの症状が出るパーキンソン病を患い、全国パーキンソン病友の会事務局長を務めるの桜井時男さん(78)は「今回の臨床研究が成功すれば、パーキンソン病の臨床研究にも弾みがつく。早期に治療法を確立させ、苦しんでいる人たちの症状が和らぐよう、全国に広めてほしい」と期待を込めた。
また、脊髄(せきずい)損傷の治療の臨床研究も準備が進む。全国脊髄損傷者連合会の妻屋明(つまやあきら)代表理事(73)は「iPS細胞を使った初めての治療は、手術が終わった後どうなるかは分からず、がん化のリスクなど心配もある」としながらも、「うれしいニュース。脊髄損傷の臨床研究も期待したい」と話した。
筋肉が骨に変形する難病、進行性骨化性線維異形成症の患者で、研究のため山中教授に体細胞を提供した兵庫県明石市立明石商業高校2年、山本育海(いくみ)さん(16)は「臨床に入ったのはすごいことだと思う。ただ、病気の中には体にメスを入れられない患者もおり、iPS細胞を使った新薬研究も頑張ってほしい」と期待を込めた。